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SHI-KI  登場人物設定

(年齢は200x年12月中旬(第二十一話)当時のもの)

注・以下の設定は第三部開始時のものなので、ネタバレを含んでいます。

宝珠 圭一郎(17) Keiichiro Hoju
私立黎明館高校2年C組(文系クラス)、成績優秀な前生徒会長。平安時代から代々続く退魔の一族、宝珠家当主の兄の方。家宝の宝珠を「呪」なしで退魔の剣に変化させることができ、また、妖魔の気配を感知することができる。その感知能力は当代随一で、市内ほぼ全域の妖魔の気配を感じ取っているが、妖魔が激増している昨今ではその能力ゆえに目当ての妖魔を探しきれなくなってきている。「呪」で伝えられてきた軍荼利明王の真言を唱えることで、弱い妖魔であれば退治することも可能。性格はまじめで用意周到、それだけに取り越し苦労することもしばしば。

宝珠 征二郎(17) Seijiro Hoju
圭一郎の双子の弟で、私立黎明館高校2年A組(理系クラス)。圭一郎の双子の弟で、宝珠家当主の二人目。宝珠を変化させたり妖魔の気配を感知したりする能力はないが、「退魔の宝珠」が変じた剣を使って妖魔を退治することができる。また、軍荼利明王の真言で妖魔を吹き飛ばすことができる。あまり深く考え込まず、むしろ直感でまず行動する。その直感はたまにとても鋭い。

滝 護宏(16) Morihiro Taki
 征二郎のクラスメイトで弓道部副部長。圭一郎と並ぶトップクラスの成績で、ふだんは冷静沈着そのもの。人を寄せつけない雰囲気を持っているが、最近微妙に変化が生じてきている。
 妖魔を消したり瞬時に遠くに移動したりすさまじい気配を放ったりしており、圭一郎の不安をあおっている。その正体は不明だが、人間でも妖魔でもない存在。生まれた時から持っていた数珠によって封印されていたが、最後の封印が解けたらしい。

出水 沙耶(16) Saya Izumi
慈愛女子高等学校の二年生。護宏の幼なじみで、つい最近彼女になったらしい少女。古美術研究会に所属し、古文書の解読ができる。封印されていた護宏の記憶の謎を解明しようとしていて、封印が解けた後の正体も知った上で護宏と付き合っているらしい。おっとりとしていてだれにでも優しい性格だが、決めたことは譲らない頑固な一面も持つ。
 

美鈴 凛(18) Rin Misuzu
慈愛女子高校三年生の退魔師。宝珠家とは古くから交流があり、宝珠兄弟にとっては退魔師の先輩にあたる。退魔師であることに誇りと自信を持ち、宝珠兄弟を叱咤することもしばしばだが、妖魔退治にむきになるあまりに周囲が見えなくなってしまうこともある。沙耶の同好会での先輩でもあり、沙耶の近くで怪しい気配を放つ護宏を警戒している。

宝珠 流(21) Ryu Houju
宝珠家前当主の一人息子。黎明館大学経済学部経営学科三年生。自分をいかに格好よく見せるかに関心を持っているが、自分に都合よく状況を解釈してしまう、ある意味お得な性格ゆえに空気が読めず、必ずしも成功していない。本人はクールでそつがなく女性に優しい頼れる男のつもりらしいが、実際にはうまく利用されてだまされていることもしばしば。しかし本人は気づかない。「遅れて来たバブル」という異名を持つとかなんとか。自分では凛に思われていると信じ込んでいるが、実際には逆に流の方が凛を気にしている。宝珠兄弟とはあまり相性がよくなく、当主争いをしたこともあったが、悪意はない。

前田 浄蓮(46)Johren Maeda
元那神寺の僧侶。退魔師の力を持つが、那神寺の「願いがかなう」と言われる仏像とそれにまつわる記録を持ち出し、行方をくらました。願いがかなう珠「摩尼珠」を使い、妖魔による世界の浄化を望み、宝珠兄弟の妨害をしたり護宏の力を利用しようとしたりしているうちに、護宏の封印を解くきっかけをうっかり作ってしまった。

吉住 裕美(28)Hiroyoshi Yoshizumi
フローレンス女子大学専任講師。名前に似合わぬ大柄な体格の豪放磊落なお兄さん。各分野の研究者たちが進めている妖魔に関する研究会の事務局を押しつけられ任され、妖魔データベースの管理を担当している。退魔師ではないが、妖魔に関する知識と最近の妖魔の研究動向に詳しく、宝珠兄弟にもわかりやすく教えてくれる。
 
早瀬 あゆみ(17)Ayumi Hayase
黎明館高校二年D組。弓道部部長。黎明館弓道部出身の両親の影響で中学から弓道を始め、黎明館に入学した。行動的で快活な性格は、部のムードメーカーとして貴重。護宏の威圧感も気にしない点も希有。
護宏や沙耶と同じ中学で、沙耶とも仲がいい。


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