デューイが「デューイ」なわけ


  デューイのフルネームはラスデリオン・デューイ・バートレット。ファーストネームじゃなくてミドルネームが呼称になっています。細かい話ですが、両親が彼を「ラス」と呼んでいるシーンなんかもあったりして。

  これはロルンに無理矢理入れられた彼の抵抗みたいなもので、両親以外に(つか、教団なんかに)ファーストネームを呼ばれたくなくて、呼称として意図的にミドルネームを使っていたせい。だったらガルトにはファーストネームを名乗ってもよかったんだろうけど、処刑されかけて助け出された直後なだけについいつもの名前を名乗ってしまったんでしょう。で、それが歴史に残ってしまったと。

 ファーストネームの「ラスデリオン」てのは、未発表のオリジナル設定上のキャラから取りました。「シニフィエ」の元ネタになった話に出てくる、"闇の象徴として時代を越えて生きる主人公"(ガルトのモデル)の親友で、結局は主人公の長い苦悩を終わらせることになった、光の象徴の青年の名前(これだけじゃなんのことやらわからんがな)。

  ちなみに「デューイ」がジョン・デューイ(20世紀初頭のアメリカの教育学者)から取った名前なのは内緒。全然意味ないし。こういうあんまり意味のない元ネタはあまりやらないんですが(「ベルサニア戦記」のラクシュ・シャルトリューズぐらい(シャルトリューズはフランスの修道院と、その修道院で作られている独特の風味のリキュールの名前)かな)、語感が気に入ったとかそんな程度の軽い気持でたまにやっちゃったりします。統一感持たせてるわけでもないし、あんまりいい癖じゃないっすね。